爪を噛むように
何のストレス無く生きてたら、こんな文字なんて書かなかったろうし、感情だってもっと素直に口から吐き出してた思う。
爪を噛むように文字を打つ。
深く噛むと爪の跡地はチクッと痛い。
でも指と爪の間からは「私」の味がして、自分でも無意識にその味を求めてしまう。
数分前まで私の肉体だった爪先も、噛み捨てればただのゴミ。
そしてココに吐き捨てた文字も、噛み捨てた爪のようなもん。
小さく自分を痛みつけ、気が付けば言葉の残骸も積もってんだ。
しかし噛み癖は感情だから、たぶん死ぬまで直んないな。
それから感情で言葉を書き殴る癖だって直しようがないし、感情の無い言葉を書くには筆が重い。などと、コレは噛み捨てた爪のような日記。