鎌倉探索のはなし(4)
ご無沙汰していた鎌倉探索シリーズの続編です。
鎌倉探索のはなし(1) - 伸縮する庭
鎌倉探索のはなし(2) - 伸縮する庭
鎌倉探索のはなし(3) - 伸縮する庭
今回はお散歩フォーマットの軽い感じで書こうかなって思います。
この日は寒かったから、鎌倉の駅近くのビールとワインのお店でテイクアウトのホットワインをキメた。
2020年1月26日。まだまだ寒かったけど、平和だった頃だ。
寒さしのぎのマスクを外すと、不燃布マスクの中、思っていた以上に口紅が付いてしまってたけど、そんな事気にせずにワインを飲んだし、そこからもう、マスクなんて外した。
ホットワインを飲みながら目に飛び込んだ、鎌倉駅前の広場?みたいな所に植えてあった「すく すく」という愛称のクスノキ。
そうかお前は「すく すく」か。しかし目の前に歪んだしょくぱんまんみたいなシルエットの石碑置かれて、誰も違和感感じないんだろうか。
#長谷液 のタグを辿ると色々出てきた。運転士さんの使うウォッシャー液で、その時々でラベル書きが変わるらしい。
— 熟女 (@popokka22) 2020年1月27日
んでもって緑色のスプレー容器だから、縦書きにすると少し品の良い日本酒のラベルみたいにも見える。 https://t.co/IgF2sxdwAX
長谷駅には「長谷液」という謎の液体があって、調べてみると運転手さんが電車のガラスを拭くための液体らしいんだけど、Twitterで「#長谷液」と検索してみると、その時々の長谷液のラベルが見られて面白い。
でも今はどうやら新型コロナウィルス対策の時事ネタになってる。そうだよな。
けどこんなご時世だからこそ、駅員さんの遊び心を受け止め合いたい!
油性ペンで補うスタイル。
「無」を売ってる哲学的な珈琲店かと思ったら、「蕪(かぶら)」だった。
(本当に「無珈琲」なら、インド哲学的というか、むかし京都で見かけた「生きてるコーヒー」と張れる謎店名だと思った)
鎌倉らしいけど、大仏ゲシュタルト崩壊をおこしてしまえば、もしかしたら奈良かもしれない。
随分とあやしげに浮いてる。
ああ好き。よくわからないけど、電話番号が3桁な辺りからも年季入ってるのはわかる。
そして一同が足を止めて寄り道したのが、この土産物店。
THE 外国人ウケする日本!って感じだけど、
そこかしこに、武器!武器!
元ネタも色々あるらしいんだけど、そこは詳しい人にお任せします。でもわかる人と行ったら、絶対たのしいスポット。
鎌倉 山海堂商店HP (Sankaido Store in Kamakura)
で、私も記念にペーパーナイフと撒菱を買ってしまいました。(カッコいい)
そして、はじめての鎌倉大仏。
胎内にも入っちゃったりして。
ゆるやかなカーブ。そうだよな。胎内って曲線だもんな。
鋳物の胎内に入って、その解説文を読んで、重なり合った地層みたいになってる部分を「ほげー」って眺めてる。
よくよく考えると、中身の人間、しかも複数人が胎内にいるってすごいよな。
厳かな気分になりながらも、人間の言葉を交わして、仏様の胎内にいる。しかもコレを1人20円で体験できるなんて、少し不思議。
あとは同行してる喫煙者の人が灰皿を探してる間に、またすこし探索。鎌倉大仏からほんのチョコっとそれた路地かな。
「大仏」を「大仏」で描くテプラアート。そしてこのプロマイドもいいよね。パワープレイだ。
これは結構もテクニックで地図を描いてる。テプラめちゃくちゃ活用してる。テプラ検定2級相当。
でも左の「笹・シュロ類」の「シュロ」が微妙に気になる。
あー、でも色々とポテンシャル高過ぎません?
手書きに、ペットボトルの積み上げに、普段「エモい」って言葉はあまり使わないんだけど、そこにいるはずない人間の感情が、それとなく己に襲ってくるあたりは「エモい」に入るんだろうか。
あと振り向けば、素敵ピクトグラム看板があったり、影絵みたくなってるけど、ムササビが?走り回ってたり、この路地、やたらと情報量が濃かった。
私、情報量の多い路地大好き。否応なしに情報が私を取り囲んでる時、頭ん中から割としあわせになれる。
駅への復路。
一瞬、赤ん坊を売ってるお店かと思ってギョッとした。
フォント間違えたな・・・
そして君らは、哀愁の異種族レビュアーズか。
と、そんな感じで、我々は江ノ電に乗り、江の島の方角へ向かうのでした。(つづく)